プロンプトガイド
Flux 2のプロンプトの書き方
Flux 2 プロンプトガイド:被写体を先頭に置く語順、JSONプロンプト、16進数のカラーコード指定、複数画像の編集で、画像生成AI Flux 2 Dev を使いこなす方法を例つきで解説します。

クイックスタート
Flux 2で最初のいいプロンプトを作ろう
初心者に必要なことを1分でまとめました。最初に知っておきたいこと、大切なルール、入力するだけのテンプレート、コピーして使えるプロンプトです。
最初に知っておきたいこと
Flux 2 はプロンプトの冒頭の言葉を最も重視します。まず被写体、次に動き、スタイル、場所と光の順で書きましょう。ほとんどの画像には30〜80語程度が適しています。普通の文章でもJSONでも同じようにうまく読み取り、物体に結びつけた16進数のカラーコードも使えます。Characters や @mentions には対応していません。画像をアップロードして、「画像1」「画像2」のように普通の言葉で呼んでください。
いちばん大切なルール
被写体を最初に書く
重要な順に並べます。被写体、その動き、重要なスタイル、場所、そして補足的なディテールの順です。末尾の言葉ほど影響は小さくなります。
「プロフェッショナル」ではなくカメラ名を書く
「Shot on Hasselblad X2D, 80mm lens, f/2.8, natural lighting」は、「professional photo, high quality」よりはるかに効果的です。
望むものを書き、望まないものは書かない
ネガティブプロンプトはありません。「ぼかしなし」ではなく「全体にシャープなピント」、「人なし」ではなく「誰もいない通り」と書きましょう。
16進カラーは必ず物体に結びつける
「Walls in hex #C4725A」は有効です。「Use #C4725A somewhere」だと、適用にムラが出ます。
一度に変えるのは1か所だけ
シードは固定したまま、1回の生成でプロンプトの1か所だけを変えます。変更の効果がはっきり分かります。
テンプレートに入力しよう
角かっこの部分を自分のアイデアに置き換えてください。不要な部分は省いてもOKです。
[Subject] [doing what], [style], [setting], [light and mood], [camera and lens].A weathered fisherman in a yellow oilskin coat hauling a net over the side of a small wooden boat, documentary photograph, on a gray, choppy sea at dawn, low sun breaking through clouds from the left, cold and determined mood, shot on Sony A7IV, 35mm lens, f/4.[Subject]まず最も重要な主役を、特徴的な見た目とともに書きます。例:黄色いオイルスキンのコートを着た、風雨にさらされた漁師。[doing what]主要な動き:小さな木造船の舷側から網を引き上げている。[style]重要なスタイル:ドキュメンタリー写真、油絵、フラットなベクターイラストなど。[setting]場所と時間:夜明けの、灰色に波立つ海の上。[light and mood]光源と方向を含めた光の描写、そして雰囲気:左から雲間に差し込む低い朝日、冷たく、決意に満ちた空気。[camera and lens]見た目を決める機材:Sony A7IV、35mmレンズ、f/4で撮影。
まず試したいプロンプト
短くても印象の強いプロンプト
Dog wrapped in a white towel after a bath, photographed with direct flash and high exposure, wet fur sharply detailed, editorial raw portrait, harsh flash lighting, intimate humorous documentary styleうまくいく理由: まず被写体、次にルックを決める光、最後にジャンル。30語未満で、どの言葉も視覚的です。
すべてのオブジェクトにブランドカラーを
A modern living room with warm terracotta walls in hex #C4725A, a large L-shaped sectional sofa in deep teal hex #1B6B6F, and amber hex #E8A847 accent pillows, throw blanket, and a velvet ottoman. Light oak floors, a round marble coffee table with dried pampas grass in a glass vase, floor-to-ceiling windows with sheer white curtains letting in soft afternoon light, two potted fiddle leaf figs, and an abstract painting on the main wall in all three accent colors. Clean minimal composition, natural daylight casting soft shadows.うまくいく理由: それぞれの16進コードを色をつける対象に結びつけているので、パレットが狙いどおりの場所に反映されます。部屋には3:2のアスペクト比が合います。
名言入りのレトロなポスター
Groovy retro poster with the quote "If you love me let me sleep". Bold 70s typography in deep red and warm pink tones, cream background, a bold orange doodle around the text, funky layout with a playful drop shadow. Style: bold vintage aesthetic, dopamine decor.うまくいく理由: 名言は早い位置に引用符つきで入れ、書体、色、レイアウトをそれぞれ説明しています。2:3で試してみてください。
ラベルとグラデーションのあるマクロ撮影
Realistic macro photograph of a hermit crab using a soda can as its shell, partly emerging from the can, sharp detail and natural colors, on a sunlit beach with soft shadows and a shallow depth of field, blurred ocean waves behind. The can reads "TIDE POP" and has a color gradient from #FF5733 at the top to #33FF57 at the bottom.うまくいく理由: 写真、短い引用文字、名前をつけた1つのオブジェクトへの16進グラデーションを、1つのプロンプトにまとめています。Flux 2 が得意とする細かな指定です。
3枚のアップロード画像からコーディネート
The woman from image 1 wearing the cropped denim jacket from image 2 over the white slip dress from image 3, standing on a sunlit Lisbon street. Full body, eye level, 50mm lens, soft afternoon light, natural skin texture, editorial street-style photograph.うまくいく理由: 最初に人物、次に服をアップロードし、「画像1」「画像2」「画像3」と普通の言葉で呼びます。Flux 2 は @mentions に対応していません。各画像に役割を1つずつ与えましょう。
上級編
Flux 2の上級プロンプト術
基本に慣れたら試したい、より細かくコントロールするためのテクニックです。
重要な設定
Mage では Flux 2 Dev をステップ数「標準」、ガイダンス「標準」で実行します。開発元が推奨する、速度と品質のバランスです。ガイダンスはこのままにしてください。リファレンス設定である「低速」ステップにすると、時間はかかりますが細部が少し増えることがあります。
活用したいのはシードです。プロンプトの1か所を変えるあいだシードを固定すれば、その変更だけが2枚の画像の違いになります。
- プロンプトエンハンスはオフのままにしましょう。自分で書いていない言葉が追加されてしまいます。
- アップロードした画像が1枚の場合、結果はその画像の形になり、アスペクト比の設定は無視されます。2枚以上の場合は、アスペクト比と解像度の設定が適用されます。
語順と長さ
Flux 2 は「被写体+動き+スタイル+状況」の順で読み取り、冒頭の言葉ほど重視します。優先度の順に並べましょう。主役の被写体、主要な動き、重要なスタイル、欠かせない状況(場所、光、時間、雰囲気)、そして補足的なディテールの順です。
コンセプトやスタイルを探るなら10〜30語、ほとんどの画像には30〜80語、条件の多い複雑なシーンには80語以上が目安です。英語がもっとも正確ですが、他の言語のプロンプトのほうが、その地域の文化をより自然に表現できることもあります。
- 手早く作るシンプルなシーンには文章を、本格的な制作、複数の被写体があるシーン、要素を1つずつ変える作業にはJSONを使いましょう。
- 品質を表す言葉より、具体的な機材が効果的です。カメラ本体、レンズ、絞り、そして光を書きましょう。
シリーズ制作に使えるJSONプロンプト
Flux 2 は、シーンをJSONで記述しても文章と同じようにきちんと理解します。JSONなら、ほかをすべて同じまま1つだけ変えるのも簡単です。JSONをそのままプロンプトとして貼り付けてください。
フィールドごとに組み立てていきましょう。まず被写体を1つ入れて生成し、結果を確認します。その後は同じシードのまま、1回につき1つのフィールドを変えます。2人目の被写体を加える、ライティングを変える、背景を差し替える、といった具合です。画像が思いどおりになったら、そのJSONをシリーズの基準として残しておきます。
| 入力する言葉 | 効果 |
|---|---|
scene | シーンの設定と、画像の種類。 |
subjects | 被写体ごとに1項目ずつのリスト。それぞれに description、position、action を入れ、必要に応じて pose と color_palette も加えます。 |
style | 表現手法とジャンル。 |
color_palette | 画像全体の色をリストにしたもの。 |
lighting | 光源、方向、柔らかさ。 |
mood | 雰囲気を、数語で。 |
background | 被写体の背後にあるもの。 |
composition | 構図:三分割法、中央配置、シンメトリーなど。 |
camera | アングル、距離、レンズのmm、F値、ピントを、それぞれ独立したフィールドで指定します。 |
商品シリーズのステップ1
{
"scene": "Professional studio product photography on a polished concrete surface",
"subjects": [
{
"description": "Minimalist ceramic coffee mug with steam rising from hot coffee",
"position": "Center foreground",
"color_palette": ["matte black ceramic"]
}
],
"style": "Ultra-realistic commercial product photography",
"color_palette": ["matte black", "concrete gray", "soft white highlights"],
"lighting": "Three-point softbox setup, soft diffused highlights, no harsh shadows",
"mood": "Clean, professional, minimalist",
"background": "Polished concrete surface with a seamless studio backdrop",
"composition": "rule of thirds",
"camera": {
"angle": "high angle",
"distance": "medium shot",
"lens-mm": 85,
"f-number": "f/5.6",
"focus": "Sharp on the steam and the mug"
}
}うまくいく理由: 被写体は1つで、すべてのフィールドを埋めています。次の画像では、たとえば背景など1つのフィールドだけを変え、残りとシードはそのままにします。
16進数で正確な色を指定
Flux 2 は16進カラーコードに対応しているので、ブランドカラーの再現に最適なモデルです。コードは必ず特定のオブジェクトに結びつけます。「The car is #FF0000」や「walls in hex #C4725A」のように書きましょう。対象のないコードは、適用にムラが出ます。
商品の場合は、パーツに分けて、それぞれに正確な16進コードと "color_match": "exact" を添えた説明を付け、ブランドのパレットは color_palette に並べます。文字にも16進は使えます。「The logo text 'ACME' in color #FF5733.」のように書きます。
ブランドカラーの商品
{
"scene": "Studio product photography on a seamless pale gray backdrop",
"subjects": [
{
"description": "Knit running shoe upper, side view, toe pointing left, hex #1B6B6F",
"color_match": "exact"
},
{
"description": "Thick foam midsole, hex #F2EDE4",
"color_match": "exact"
},
{
"description": "Laces and heel pull tab, hex #E8A847",
"color_match": "exact"
}
],
"color_palette": ["#1B6B6F", "#F2EDE4", "#E8A847"],
"lighting": "Large softbox from above left, soft shadow under the shoe",
"camera": { "angle": "eye level", "lens-mm": 100, "f-number": "f/8" }
}うまくいく理由: シューズの各パーツがそれぞれ16進コードと完全一致の指定を持つので、ブランドカラーが正しいパーツに反映されます。
画像の編集と合成
画像をアップロードし、追加した順に「画像1」「画像2」「画像3」と呼びます。Flux 2 は @image1 や保存済みの Characters、References は読み取りません。各画像に役割を1つ与え、どう組み合わせるかを書きましょう。例:「画像1の女性が、画像2のジャケットを着て、画像3の絵画的なスタイルで、夕暮れの雨の街角にいる」。
複数の服を1つのコーディネートにまとめる、部屋に家具を配置する、商品の合成画像を作る、キャラクターを維持する、といったことができます。1枚の写真を編集するときは、変えたい点と変えない点を伝えましょう。
- 必要な画像だけをアップロードし、それぞれに役割を1つずつ持たせましょう。
- 別々の画像でキャラクターを維持するには、詳細な説明を1つ書き、すべてのプロンプトにそのままの文言で繰り返します。コマごとに、スタイル、キャラクター、舞台、テキスト、雰囲気の見出し付きの行も同じ形にそろえます。後のコマでは、承認した最初のコマを画像1としてアップロードしてください。
漫画の1コマ
Style: clean ligne claire comic, flat colors, thin even black outlines.
Character: Odile, a tall woman in her forties with a gray pixie cut, round tortoiseshell glasses, a mustard turtleneck, and a long navy coat.
Setting: a rainy tram stop at night, the headlights of a tram approaching.
Text: a speech bubble from Odile reading "Late again."
Mood: dry, tired humor.うまくいく理由: キャラクターの行はすべてのコマにそのまま貼り付け、変えるのは舞台、テキスト、雰囲気だけです。後のコマでは、承認した最初のコマをアップロードして「画像1の女性」と添えます。
テキスト、ポスター、インフォグラフィック
文字の表現は得意分野です。表示したい言葉は引用符で囲み、テキストの説明はプロンプトの早い位置に書き、1つ1つの文字列は短くしましょう。配置(「タイトルの下、中央揃え」)、スタイル(「上品なセリフ体」「力強いインダストリアルな文字」「手書き風の筆記体」)、サイズ(「大きな見出し」「小さな本文」)、色(重要な場合は16進カラーコード)も指定します。
インフォグラフィックの場合は、タイトル、サブタイトル、各セクションの見出し、内容、ビジュアル、そして16進カラーコードによる配色を指定します。
細部まで指定したインフォグラフィック
An infographic poster titled "How Coffee Gets to Your Cup" with the subtitle "From seed to sip in five steps", on a cream background #F4EDE1. Five sections from top to bottom, each with a heading and a flat icon: "Grow" with a coffee shrub; "Pick" with a hand holding red cherries; "Process" with beans drying in the sun; "Roast" with a drum roaster; "Brew" with a pour-over. Headings in bold dark brown #4A2C1D sans-serif, icons in terracotta #C4725A and sage #8FA98B. Clean flat vector style with generous spacing.うまくいく理由: すべての言葉が引用符で囲まれ、各セクションに見出しとビジュアルがあり、すべての色が名前を付けた要素への16進カラーコードで指定されています。2:3のような縦長のアスペクト比が合います。
カメラ、光、スタイルの言葉
「高品質」のような漠然とした言葉より、具体的な機材や名前の付いた光のほうが効果的です。写真の年代、レンズ、絞り、光を選べば、Flux 2 がそこから雰囲気を作り上げます。
- 構図の言葉も効果的です。三分割法、誘導線、前景と背景のレイヤー、ローアングル、俯瞰、ダッチアングル、シンメトリー、余白。
- スタイル例:ティール&オレンジのカラーグレーディング、フィルムノワール、インパスト、アール・ヌーヴォー、バウハウス、コンセプトアート、マットペイント、グラフィックノベル、ポラロイド、VHS。
| 入力する言葉 | 効果 |
|---|---|
shot on Sony A7IV, clean sharp, high dynamic range | 現代的なデジタル写真。 |
early digital camera, slight noise, flash photography, candid, 2000s digicam style | 2000年代のスナップ写真。 |
film grain, warm color cast, soft focus, 80s vintage photo | 1980年代のプリント。 |
shot on Kodak Portra 400, natural grain, organic colors | 温かくやわらかなフィルムの色合い。 |
f/1.4 to f/2.8 | 浅い被写界深度:被写体はくっきり、背景はやわらかくぼける。 |
f/8 to f/16 | パンフォーカス:すべてにピントが合う。 |
24mm | 広角で、被写体の周りに余裕がある。 |
85mm | ポートレートレンズ:見栄えがよく、やや圧縮感がある。 |
anamorphic | 楕円形のボケと尾を引くフレアが入ったシネマティックな画面。 |
Rembrandt lighting | 片側からの光で、影になった頬に小さな三角形の光が入る。 |
よくある間違い
避けたい書き方と、おすすめの書き方
避けたい書き方: 「ぼかさない」「人を入れない」「文字なし」。
おすすめの書き方: 「全体にピントが合っている」「誰もいない通り」、無地の背景。
避けたい書き方: スタイルや雰囲気の後ろに被写体が埋もれている。
Cinematic, moody, teal and orange, dramatic lighting, a lighthouse on a cliff.おすすめの書き方: まず被写体を書く。
A white lighthouse on a black basalt cliff, waves breaking below, cinematic teal-and-orange grade, stormy dusk, low sun from the right.避けたい書き方: 「プロ仕様の写真、高品質」。
おすすめの書き方: カメラ、レンズ、絞り、光。
避けたい書き方: 対象のない16進カラーコード。
おすすめの書き方: 色を付ける対象に添えた16進カラーコード。
避けたい書き方: @image1、または保存したCharactersの@handle。
おすすめの書き方: 画像をアップロードし、「画像1」とそのまま書く。
避けたい書き方: 実行のたびにJSON全体を書き直す。
おすすめの書き方: Seedは同じまま、1つのフィールドだけ変更する。
避けたい書き方: Prompt Enhanceをオンにする。
おすすめの書き方: Prompt Enhanceはオフ:書いていない言葉が追加されてしまいます。
よくある質問
Flux 2のプロンプトに関する質問
Flux 2 のプロンプトはどのくらいの長さがよいですか?
Flux 2 はネガティブプロンプトに対応していますか?
Flux 2 のプロンプトをJSONで書けますか?
Flux 2 は画像に文字を入れられますか?
Flux 2 でキャラクターを一貫させるには?
Flux 2 でブランドカラーを正確に再現できますか?
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